こんにちは。シカゴ在住駐在妻のリコリスと申します。
ユニークな建築物、アート、音楽など、豊かな文化が楽しめる街シカゴ。
たくさんの見どころがあるシカゴですが、
シカゴに来たらぜひ足を運んでほしいおすすめスポットのひとつが「シカゴ美術館」です。
旅行の口コミサイト「トリップアドバイザー」では全米№1の美術館に選ばれた全米屈指の美術館なんです!
そんな「シカゴ美術館」のおすすめの回り方と必見作品をまとめてみました。
この記事はこんな方におすすめ
・シカゴ旅行でどこを回るか考え中。
・シカゴ美術館への行き方や回り方が知りたい!
・シカゴ美術館で見るべき作品はどれ?
おすすめ度別に★をつけ、必見作品はもくじの小項目にしてあります。必見エリア・作品だけ知りたい方は、もくじをクリックするとショートカットできます。
もくじ
シカゴ美術館の基本情報
シカゴ美術館「The Art Institute of Chicago」は、
ニューヨークのメトロポリタン美術館、ボストンのボストン美術館と並ぶ、アメリカ三大美術館のひとつです。
その館内はものすごく広く、作品の展示数はなんと8000点以上!
貯蔵品も合わせると30万点以上もあるそうです。
数々のコレクションの中でも特に有名なのは「印象派」と「20世紀アメリカ美術」のセクション。
それ以外にも、ヨーロッパ絵画、東洋美術、モダンアート、建築や彫刻など、たくさんの見どころがあります。
膨大な数のコレクションすべてを1日で鑑賞するのは難しいので、見たいポイントをある程度絞っていくのがおすすめです。
美術館の入り口両サイドには立派なライオン像があります。
シカゴの有名写真スポットのひとつなので、記念撮影をお忘れなく♪
開館時間と休館日
開館時間 10:30am~5.00pm
※木曜日のみ~8:00pmまで延長
休館日 1/1、サンクスギビングデー(11月の第4木曜日)、12/25
※2020年のサンクスギビングデーは11/26
アクセス
シカゴ美術館は、シカゴ観光の中心地「ループエリア」内にあるため、非常にアクセスしやすいです。
シカゴ美術館の所在地 111 S Michigan Ave, Chicago, IL 60603
どこから向かうかによってもおすすめのアクセス方法は変わりますが、
中心地のループエリア内の観光地は、基本的にすべて歩いて観光できます。
サウスループやリンカーンパークなど、少し離れた場所から向かう場合は地下鉄やバス、Uberなどを利用するのがおすすめです。
1.徒歩
地図を見ると、ループ地区にはシカゴ川が逆L字型に流れていると思います。
ループエリア内であれば、シカゴ川よりも内側からだと15~20分以内で行けます。
例)ウィリスタワーから美術館:徒歩13分
シカゴ劇場から美術館:徒歩12分
シカゴリバーウォークから美術館:徒歩13分
2.地下鉄
ループエリア周辺から向かう場合
最寄り駅:「Adams/Wabash」駅(美術館まで徒歩2分)
※この駅はBrown、Green、Orange、Pink、Purpleの5路線あり
シカゴオヘア空港から向かう場合
最寄り駅:Blue Lineの「Monroe」駅(美術館まで徒歩5分)
3.バス
最寄り駅:「Michigan/Jackson」駅(美術館まで徒歩2分)
※この駅は3、4、26、143、147、850、851、855のバスが停車
4.タクシーまたはUber
タクシーの場合は行き先を「Art Institute of Chicago」と伝えればOK。
個人的にはタクシーよりUberの方が安くて安心でおすすめです。
Uberなら、5分程度の移動で10ドルいかない程度です。
5.車
シカゴの中心部は道路がややこしく、車も多いのであまりおすすめできませんが、もし車で向かう場合は、パーキング探しが問題になります。
シカゴ市内はパーキング料金が高いので有名です。
美術館のパーキングはValet Parking(お店の人が車を駐車するシステム)で1台につき28ドルの料金がかかるので、
パーキング代をおさえたい場合は、「spot hero」等のアプリで事前に近場のパーキングを予約してから行くのがおすすめです。
入場料
シカゴ美術館の入場料
一般:25ドル
学生:19ドル
65歳以上:19ドル
14歳以下:無料
※シカゴ在住者:20ドル、イリノイ州在住者:22ドル
数ドルのディスカウントがあるので運転免許証や図書館のカード等住所がわかるものを持参しましょう。
その他
ファストパス(優先入場):10ドル
特別展:7ドル
オーディオガイド:7ドル
荷物を預ける:1個につき1ドル
シカゴシティパスを持っていると、優先入場ができ、オーディオガイドを借りることもできます♪
シカゴシティパスとは?
シカゴの観光名所5か所(フィールドミュージアム、シェッド水族館、スカイデッキ・シカゴ、シカゴ美術館/アドラープラネタリウム、科学産業博物館/360°シカゴ)の入場料が最大で50%オフになるお得なチケット
当日チケット購入をする場合
正面入り口を入ってすぐ左手のチケット売り場に並びます。
大きな荷物がある場合はチェックルームに預けないといけないので、手前の列に並びます。
シカゴ美術館 おすすめの回り方・必見作品
まずは入館してすぐ正面にあるインフォメーションセンターで、館内のパンフレットを貰いましょう。
チケットで入館してすぐ右手に、日本語のパンフレットもあるのでぜひ入手しましょう。
日本語のパンフレットには地図がのっていないので、英語のメインパンフレットも一緒貰うことをおすすめします。
以下、必見エリアに★をつけています。
★★★1時間しか時間がなくても必ず見てほしいエリア
★★見てほしいエリア
印象派&後期印象派★★★
まずは正面の階段を上がり2階へ。シカゴ美術館内で最も人気のある「印象派」のエリアです。
この部屋で印象的なのは、ギュスターヴ・カイユボットの「パリの通り、雨」
ルノワールの有名な作品も何点か展示されています。
そして、シカゴ美術館で最も有名な作品がこちら。
スーラの「グランドジャット島の日曜日」
こちらの絵は今まで一度もシカゴ美術館から出たことのない門外不出の作品なので、ここでしか見られません。
隣の241室には、ゴッホの作品も数点あります。
243室には、モネの「積み藁」コレクションがあります。
同じ対象物(積み藁)を、季節と時間を変えて少しずつ表現が異なっていて興味深い作品達です。
モネの「睡蓮」コレクションもあります。
他にも、セザンヌ「リンゴの籠(The Basket of Apples)」、
ゴーギャン「神の日(Day of the Gods)」など、
有名な作品が多数展示されています。
「印象派・後期印象派」のエリアを堪能したら、階段を下りて「アメリカ美術」のエリアへ移動しましょう。
階段の壁面にも作品があります。
アメリカ美術★★★
263室で目をひく作品のひとつが、アーチボルトの「ナイトライフ」
アーチボルトはシカゴ出身のアーティスト。活気溢れるキャバレーの様子が表現されています。
また同室にある、アメリカで最も有名だと言われる作品がこちら。
グラント「アメリカン・ゴシック」
アメリカで一番パロディに使われているという人気ぶり。
また、隣の262室にはアメリカの都会(NY)の孤独が表現された、
ホッパーの「ナイトホークス(Nighthawks)」
個人的にも好きな作品です。
特別展
アメリカ美術のあるフロアの一番奥は、特別展のコーナーになっています。
特別展の内容は数か月ごとに変わります。
入場料とは別途7ドル必要ですが、興味のある展示がされている場合はぜひ見てみてください。
私が行った時は「アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)」の特別展をやっていました。
特別展の内容や時期によってはかなり混雑することもあるので、
朝一番など、待ち時間が短そうな時間帯に行くのをおすすめします。
私は特別展の最終日の日曜日に行ってしまい、展示に入るためだけに1時間半も並びました💧
アメリカ絵画のエリアを堪能したら、262室に戻って1階に降りましょう。
中庭を右手に見ながら、144室へ向かいます。
野外彫刻・ステンドグラス★★
144室には、シカゴの街中に展示されてある野外アートの縮小版モデルが展示されています。
このフロアの1番の見どころは、シャガールのステンドグラス。
シャガール「アメリカ・ウィンドウズ」
大きな壁3枚にわたって展示されている、ブルーを基調にした美しいステンドグラスです。
このフロアから地下へ降りるとすぐ「Museum Cafe」があるので、休憩したい場合におすすめですよ♪
こちらを見終わったら、もとの順路をたどり、モダンウイングへ移動します。
モダンアート★★
モダンウイングの3階はヨーロッパ絵画や彫刻、
2階は現代美術、建築とデザイン、
1階はビデオや現代写真が展示されています。
まずはエレベーターか階段で3階へ上がりましょう。
思わず見入ってしまう彫刻作品「歩く男」。
3階で最も有名な作品は、
ピカソ「老いたギター弾き」
このモダンウイングからは、シカゴの街とミレニアムパークが一望できます。
2階にはいかにも現代アートらしい抽象画や、ユニークなオブジェなども多数展示してあります。
アメリカらしいポップな雰囲気が魅力的な作品。
個人的に好きな作品です♪
ひときわ目を引くアンディ・ウォーホルの「リズ」
とてもインパクトのあるこんな作品も。
村上龍さんの作品も展示されています。
写真はないのですが、デ・クーニングの「発掘」、
ポロックの「曇った虹」も有名な作品なのでお見逃しなく。
1階へ降りたら、正面玄関の方向に引き返しましょう。
正面玄関前の中央階段を下りると、地下にも展示があります。
ミニチュアルーム★★
地下の「ミニチュアルーム」は必ず見てほしい展示のひとつです。
ここには、実物の12分の1の大きさで精巧に再現したミニチュアルームがたくさん展示されています。
ほとんどが欧米風の室内装飾ですが、一部中国や日本のものもあります。
額縁の中を覗き込んで鑑賞するようになっていて、ミニチュア家具のこまやかで美しい作りに思わず見とれてしまいます。
ミュージアムショップ
展示を一通り見終わったら、中央階段前から正面玄関方面へ進み、左手にあるミュージアムショップに立ち寄ってみましょう。
かなり広いショップで、特別展のグッズや有名絵画の傘、メガネケース、ポストカードなど、たくさんの商品が置かれています。
余裕があれば行きたいエリア
屏風ギャラリー(1階109)
日本が誇る建築家の安藤忠雄さんが設計した空間109室。
19世紀以前のヨーロッパ絵画(2階202~)
写真はないのですが、エル・グレコ「聖母被昇天」など、有名な作品が展示されています。
武器・甲冑コーナー(2階239)
今にも動き出しそうな迫力の馬と騎士が展示されています。
その他
他にも、アフリカ美術やアジアの美術、建築に関する展示など、
1日では回り切れないほどの見どころがあります。
カフェ・レストラン
シカゴ美術館には3か所のカフェ・レストランがあります。
TERZO PIANO(モダンウイング3階)
→モダンイタリア料理が楽しめるレストラン
BALCONY CAFE(モダンウイング2階)
→スープ、軽食、デザートなどが手軽に楽しめるカフェ
MUSEUM CAFE(マッキンロックコート地階)
→タコス、サラダ、バーガー等の軽食やドリンクが楽しめるカフェ
おしゃれなカフェで休憩をはさみつつ、個性豊かなアートをじっくり鑑賞してみてはいかがでしょう?
見どころがたくさんありすぎて長くなってしまいましたが、
以上が、シカゴ美術館おすすめの回り方と必見作品でした。
シカゴにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください♪
アメリカのホテル予約がまだの方は、以下の記事も参考にしてみてください。
最後まで読んでくださってありがとうございました✨